〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
6:
◯議長(堀 征二君) 御異議なしと認めます。よって、今期
臨時会の会期は、本日1日間と決しました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
第3 第60号議案及び第4 第61号議案
7:
◯議長(堀 征二君) 日程第3、第60号議案及び日程第4、第61号議案、以上2件を一括して議題とします。
─────────────────
〔議 案 掲 載 省 略〕
─────────────────
8:
◯議長(堀 征二君) 提出者の説明を求めます。市長、
浅野 勇君。
〔
浅野 勇君登壇〕
9:
◯市長(
浅野 勇君) ただいま上程になりました議案につきまして説明をいたします。
まず、第60号議案につきましては、助役の選任同意でありまして、加藤 学さんが平成13年4月14日をもって辞任されましたので、後任の助役に森川幸江君を選任いたしたいと存じます。
森川幸江君は、中央大学法学部において法律学を専攻し、司法試験に合格され、岐阜県弁護士会会長にも就任されるなど、弁護士としての活動のほか、人権擁護委員や岐阜地方家庭裁判所調停委員など、幅広い分野での活躍実績と経験を生かして本市の発展に尽力されるものと期待しております。
次に、第61号議案につきましては、収入役の選任同意でありまして、玉井康弌さんが平成13年4月30日をもって辞任されますので、後任の収入役に山田多聞君を選任いたしたいと存じます。
同君につきましては、平成12年3月まで市職員として38年の長きにわたり務められましたので、経歴、人柄などにつきましては、皆様も十分御承知のことと存じますが、その後民間企業の代表取締役を経験されております。
以上、提案説明を申し上げましたが、市役所の外部から市民感覚や経営感覚にあふれ、市役所に新しい風を吹き込んでいただける人材を選任いたしたので、よろしく御同意のほどお願い申し上げます。
以上でございます。
10:
◯議長(堀 征二君) これより質疑を行います。
これら2件について質疑を許します。質疑はありませんか。
〔「議長、35番」と呼ぶ者あり〕
11:
◯議長(堀 征二君) 35番、
服部勝弘君。
〔
服部勝弘君登壇〕
12: ◯35番(
服部勝弘君) ただいま上程されました第60号議案、助役の選任の同意方について及び第61号議案、収入役の選任の同意方についての2議案に関連して、提出者であります
浅野市長にお尋ねをいたします。
これら2議案は、本年1月28日に執行された岐阜市長選挙に係る選挙違反事件に関して、市職員4人が公職選挙法の公務員の地位利用などの罪により逮捕されるという岐阜市政始まって以来の不祥事に端を発して、その責任をとり加藤助役と玉井収入役が辞任することに伴う後任の助役、収入役を選任するというものであります。
そこで、この問題に関連して、以下、5点について、順次提出者であられます市長にお尋ねをします。
まず第1点は、新しく助役に選任の同意を提案されました森川幸江さんと、同じく収入役に選任の同意を提案されました山田多聞さんの人選に至る経緯についてであります。多くの市民の皆さんがこの経緯について知りたいところでありますし、私どもも過日の新聞報道により知ったわけでありますが、それ以外の経緯がわかりません。
そこで、この機会に提出者である
浅野市長にどのような経過を踏まえて選任されたのか、お尋ねをいたしておきます。
次に、森川幸江さんは御承知のように、現在弁護士であられます。当然助役に選任されますと兼業は非常に難しくなりましてできなくなると思いますが、職務上の対応はどのようになるのか今後。また、現在、選挙違反事件にかかわって逮捕された2人の市職員の弁護人をしておられるということでありますが、こうした関係についても今後どのように対処されるのか、一部新聞にはいろいろと報じられていますが、現時点での状況についてどのようになっているのか、市長にお尋ねをいたしておきます。
3点目でありますが、新しい助役となられます予定の森川幸江さんについては、近い将来
浅野市長の後継者としての人事の布石ではないかといったことが巷間ささやかれていますが、果たしてどうなのか、
浅野市長にこうした意図や思惑はあるのかないのか、多くの市民の皆さんの関心のある問題でありますので、この際、率直にお尋ねをし、忌憚のない御意見をお聞きしたいと思います。
次に、
〔私語する者あり〕
助役、収入役という三役の人事については、この本日の選任同意をもって一応決着がつきますが、一般職の定期の人事異動については、いまだ実施されておりません。このことにより3月末日をもって退職された多くの部署のポストが空席となり、兼任という変則的な形で兼務で業務が行われているところであります。こうした異常事態を一刻も早く解消しないと、業務の執行上も好ましくないと思うわけであります。また、このことによって市民生活に悪影響があってはならないし、職員の皆さんの不安や動揺を招いてもいけません。よって、一日も早く人事異動を発表し、人事を刷新して公平、公正、透明性を高めて市民の信頼回復に努めるような体制の確立をしなければならないと考えます。
よって、新年度のスタートに当たり、いつごろ、どれくらいの規模で、また、昇進や人員配置についてどのようなことを基準にして人事異動を行われるのか、選挙違反事件にかかわる関係者の処分も踏まえた人事異動について、市長の基本姿勢についてお尋ねをいたします。
最後の、5点目でございますが、この問題にかかわる市長の責任と進退についてであります。
今議会は、市長選挙の違反事件による助役、収入役の引責辞任に伴い後任の選任をするために開かれた、いまだかつてない異例の議会であります。ところが、この事件はまだ捜査中でもあり今後どう展開するかもわかりません。しかし、市長の側近である前市長室長と秘書課長の逮捕ということは、岐阜市役所の本丸、いわば中枢に捜査のメスが入ったということであり、この事件はもはや助役や収入役がその責任をとってやめるだけでは済まされない事態になっております。三役人事の刷新をもって一件落着で幕引きというわけにはいきません。当然市長の責任は重大であります。ところが、今日までの市長の言動にはそうした認識が乏しいのではないかと首をかしげることが多く見受けられます。そこで、
浅野市長はみずからの選挙に関する違反事件で職員が4人逮捕されたことをもっと深刻に受けとめて対処する必要があるのではないかと思います。
今、岐阜市民の最大の関心事は、市長がこの事件に関してどのような責任を表明するかということであります。ところが、助役や収入役の交代で批判の目をそらして、このまま市長の座に居座るのではないかといった疑問を持った多くの市民もございます。ここに至ってもいまだに
浅野市長は岐阜市民に対して御自身の言葉で具体的に市民に対してみずからの責任のとり方を表明しておられません。市長が市民に対して伝える言葉や心がないとしたらいかがなものでありましょうか。このことに今多くの市民が疑問を持ち、優柔不断の市長だ、無責任だと批判の声を浴びせておられるのであります。賢明な
浅野市長がこうした市民の声がわからないということはないと思うわけであります。言うまでもありません。民主主義は民意を政治に反映することでございます。言いかえれば
浅野市長が政策の柱の1つとして常日ごろ言っておられます市民オーナーシップであります。市民の意見を主体にして行政を進めるということが非常に必要ではないかと思います。
そこで、岐阜市長
浅野 勇流の責任の表明と責任のとり方について、具体的にどのように考えておられるのか、お尋ねをいたします。
それぞれ5項目について明快な御答弁を求めまして、質疑といたします。
13:
◯議長(堀 征二君) 市長、
浅野 勇君。
〔
浅野 勇君登壇〕
14:
◯市長(
浅野 勇君) 助役、収入役の選任の経過についてでございます。
市長選に係る事件によって市役所全体が批判の中にさらされているところでございますが、このような事態の中で市民サービスに影響のないよう市政運営を行うこと。人事の刷新を初めとした市役所を変えていくことがまず第一番であると考え、こういった刷新の最初に、助役、収入役という人事を行ったところでございます。助役として市民感覚にあふれ、市役所内に新しい風を吹き込むような人材を市長の補佐役に据え、収入役にも民間業務を経験してきた経営感覚のある人をついていただこうということでございます。
助役の公職の対応についてでございますが、助役である期間につきましては、既に弁護士会登録を抹消していただいておるところでございます。また、今回の事件の関係者の弁護もアシスタントとしてやっていただいておったわけでございますが、弁護士登録抹消ということでこれも既にお断りしておるところでございます。また、各種委員の職につきましては、辞職していただくこととしておるところでございます。
助役は市長の後継候補ではないかということでございます。
どこまでも今回の事件を踏まえまして、市役所の体質が厳しく問われておるところでございます。後任の助役には市の職員ではない民間人を起用することにより、客観的な立場で市政運営の補佐役を務めてもらうこととして決断したものでございます。後継者云々というようなことなどは一切考えておりません。
人事異動のおくれと今後の対応及び処分でございますが、人事異動のおくれは確かに職員の間にも動揺があると考えておるところでございます。4月には最小限の異動を行ったところでございますが、例年の定期異動につきましては、できるだけ早い機会に行って、そして、職員の動揺をなくするよう考えてまいりたいと思って、まず最初に、助役、収入役を決定し、その新しいスタッフで新しい人事を考えてまいりたいと考えておるところでございます。
処分などにつきましても、捜査の進展を見守りながら、懲戒等審査委員会の意見を尊重し、厳正に行ってまいりたいと思っておるところでございます。
市長自身の責任ということでございます。
責任は、私も十分受けとめておるところでございます。が、今の時点で私が辞任することは、いたずらに市政を混乱させ、停滞させると、市民に迷惑をかけるということで、現時点では新しい市役所づくりの基礎固めをすることに専念をしてまいりたいと思っておるところでございます。今回のようなことが二度と起こらないように、外部から市民感覚にあふれた人材を招聘し、行政内部の自浄能力と透明性を高めて市民の皆様の信頼を取り戻すために身をささげてまいる所存でございます。
以上でございます。
〔「議長、35番」と呼ぶ者あり〕
15:
◯議長(堀 征二君) 35番、
服部勝弘君。
〔
服部勝弘君登壇〕
16: ◯35番(
服部勝弘君) それぞれ御答弁いただきましたので、再質問を行います。
選任の経過についてでありますが、助役の森川さんについては弁護士というような非常に豊富な知識と経験を持った方であります。女性でもありますので、非常に新鮮さを感じるわけであります。そういう点では、外部からのこういう選任ということは今までになかったような新しい1つのスタートであるということを感じますし、せっかくの機会ですのでですね、やはりそういうすばらしい知識を発揮していただいてですね、岐阜市政のほんとに文字どおり刷新のために頑張っていただきたいなということを痛切に思います。
また、たまたま収入役の山田さんにつきましては、かつての役所のOBということで、どうも岐阜市の場合は歴代、役所の関係の人選が多かったということで、今回もたまたまそういうふうになったようでありますが、いずれにいたしましても、山田さんについても経験が豊富な方でありますので、ひとつ頑張っていただきたい、そのことを特に申し上げておきたいと思います。
〔私語する者あり〕(笑声)
賛成とか反対と言うやなしに、そういう要望をしておきたいと。
ただ、人選の経緯についてお尋ねしたわけでありますが、ある日突然新聞に報道されました。
〔私語する者あり〕
我々、その間の経過というのは全然わからないんですが、
〔私語する者あり〕
本来ならばですね、もうちょっと名前がぽっと出る前にはっきりしたその経緯を説明していただく必要があろうかと思います。その点があいまいであったということを指摘しておきたいと思います。
さて、2番目の、森川さんの将来の動向、いろいろ私ども聞いてますと、今全国で女性の首長が非常に誕生しております。そういう点で、あるいはそういう期待も含めてかもわかりませんが、近く
浅野市長がやめてその後任に市長候補として出られるんじゃないかというような話も現実にあちらこちらで聞くわけでありますが、今答弁の中では、それを、そういう事実はないというようなことを否定されました。いずれにいたしましても、与えられた職務に専念していただく必要があろうかと思いますし、
〔私語する者多し〕
さらに、弁護士登録については抹消されたということで、まあ大変な決意だったと思いますが、その点はひとつ公務に専念していただいてやっていただきたいということを申し上げておきたいと思います。
さらに、人事異動であります。
これは早い機会に行うということでありますし、特にですね、私どもの方へ毎日のように多くの意見が寄せられておるんですが、やはりこの事件にかかわった関係者は、市民にわかるようにプライバシーの問題もありますが、そういう点を守りつつやはりある程度事件の真相を市民に公表し、しかも、関係者に対して厳しい処分をしてほしいと、そういう意見が非常に多く寄せられております。市民の疑いのないように対応をしていただきたいということを強く申し上げておきます。
5点目の、市長の責任の問題でありますが、これは相変わらずやっぱり市長はそのはっきりした責任を表明しておられません。ここに多くの市民のいら立ちがあるわけであります。今回の選挙違反というのは非常にね、私、前の3月議会の質問でも問題提起したんですが、
〔私語する者あり〕
いわゆる意図的にやられたようなそういう部分があるわけですね。私どもも注意したんですが、それ以後も堂々とやっておられる。全くもってのほかですよ。例えばですね、これは昨年の11月、たしか22日だったと思うんですが、市庁舎の、市長の応接室で、いわゆる長野県知事選挙のああいう違反の教訓を踏まえて、そういうことをやらないようにということで、たしか市長も交えて選挙対策、まあ違反対策ということですか、違反をやらないような対策というようなことで勉強をやられたというようなことを聞いております。私どもも1月の初めの段階で、前市長室長の江口さんに対してもそういうことを申し上げた。
〔私語する者あり〕
そういう経過を経てですね、やったわけですが、そういうにもかかわらず、そういうことを押して違反行為が行われたということでありますね。
〔私語する者あり〕
そういう点について、まだはっきりした市長の責任というのは表明されてない。助役や収入役をかえるというのはこれは1つの人事の方法かもわかりませんが、一番の責任者は市長であります。
もう一度お尋ねしますが、どのように責任を感じておられるのか、はっきりひとつここで表明していただきたい。
以上です。
〔私語する者多し〕
17:
◯議長(堀 征二君) 市長、
浅野 勇君。
〔私語する者あり〕
〔
浅野 勇君登壇〕
18:
◯市長(
浅野 勇君) 今の時点では私は辞表を出すということでなく、新しい市役所をつくるための基礎をやることが私の責任だと、やめて楽になることじゃなしに、いろいろ批判をいただきながら、そういう中で苦しみながらとうとい経験を生かしてあしたの岐阜市のために基礎をつくろうというのが今の私の責任のとり方だと考えておるところでございます。
〔私語する者あり〕
〔「議長、33番」と呼ぶ者あり〕
19:
◯議長(堀 征二君) 33番、
堀田信夫君。
〔
堀田信夫君登壇〕
20: ◯33番(
堀田信夫君) ただいま上程されております議案について2点お伺いいたします。
経過的なところは御案内のとおりでありますので割愛をいたしますが、
事務助役の辞職、これは当然と言えば当然と受けとめているところです。
そこで、今回の選任同意でありますが、市長は、失った市民の信頼回復に職員一丸となってと繰り返し強調されてきたところであります。しかし、そうやって職員を叱咤激励する陣頭指揮する市長としての立場、あるいは今回提案の選任同意、つまり助役選任の権利というものが不正な行為によってあなたの手にあるということが一番の問題と考えるところです。市長、あなたは今許されない不法な行為によって市長のいすに座っている。助役選任の権利もそういう意味では、あなたに本来ゆだねられるべき筋合いのものでないと考えます。そういう認識をお持ちでしょうか、どうか、1点お伺いいたします。
もう一点、提案の森川氏でありますが、さきの市長選挙の折、市長の出陣式で激励のあいさつをなさっています。大変お世話になったようでありますが、お世話になったという認識をお持ちでしょうか、2点目、お伺いしておきます。
21:
◯議長(堀 征二君) 市長、
浅野 勇君。
〔
浅野 勇君登壇〕
22:
◯市長(
浅野 勇君) 1点目の話でございますが、私もそういう点は十分踏まえて、しかも、なお、辞表を出さないで今の当面の仕事をやることが私の責任であるというところは、まさに市長としての責任を果たさなければいけないという点で私は考えたところでございます。
助役についてでございますが、森川さんのこれまでの経歴、実績、人柄などから助役として適任であると考えたわけでございます。補佐役として市政に対する私の考えをよく理解して市政を運営していっていただける方だと思っておるところでございます。
以上でございます。
〔「議長、33番」と呼ぶ者あり〕
23:
◯議長(堀 征二君) 33番、
堀田信夫君。
〔私語する者あり〕
〔
堀田信夫君登壇〕
24: ◯33番(
堀田信夫君) 釈迦に説法のようなことは申しませんが、1点目のことについて、踏まえているとおっしゃるけれども、仕事をやることが私の責任とおっしゃるんですが、その仕事をやること自身が今問われていると。そもそもルール違反によってあなたはその市長のいすに座っているんですから、市長として仕事をやること、そのこと自体が今市民の最大の関心事になっているという、その認識はまだまだやっぱり甘いんではないかと思います。
〔私語する者あり〕
そこで、市長自身は3月議会、私の質問に自分自身の責任についてどうか、自分の処分は職員の処分を見きわめて自分で決めると答えられました。ところが、その後
事務助役や収入役の辞意を受けた際、市長は記者会見で自身について減給と表明されました。つまりは自分の責任はその程度と表明されたわけでありますが、最近は新聞でも伝えられているように、ポケットに辞表をいつも入れていると記者会見で答えられておられます。
〔私語する者あり〕
その後のこの間の幹事長会、議運が行われた際の記者会見でも同様の趣旨で
発言なさっておられるようであります。つまり今辞任する考えはないということですが、早晩辞任されるということでしょう。一体いつが適当と考えておられるのか、お伺いしておきます。
〔私語する者あり〕
つまり助役といえば、地方自治法の第162条でありますが、助役は長の最高の補助機関、長と一体となって行動、職務は長の補佐、職員の
事務監督、さらに、これを選任する権限は長にあるが、両者の間の強い信頼関係が必要だ、こう言っているわけです。つまり既に懐に辞表を抱えている人が、この先の補佐役を選ぶ権利があるのかどうか、筋違いではないのか、新しい市長が選ぶというのが筋ではないのでしょうか、お答えいただきたいと思います。
〔私語する者あり〕
さらに、森川氏にかかわってでありますが、最初の質問に全く答えておられません。大変世話になったとお思いでしょうか。お答えいただきたいと思うんです。そのほかに選挙中にお世話になったことがあるのかどうか。出陣式でのあいさつだけで終わったのか、そのほか相当なお世話になったのかどうか。もう一度お答えいただきたいと思います。全く答えになってないですから、先ほどの答弁は。
〔私語する者あり〕
25:
◯議長(堀 征二君) 市長、
浅野 勇君。
〔
浅野 勇君登壇〕
26:
◯市長(
浅野 勇君) 責任はいつとるかということでございますが、私は辞表の問題もこの言わぬでもいいことを言ったなあと後悔しておるところでございますが、これは私は
〔私語する者あり〕
浅野 勇としては、いつでもやめたいと思っております。が、選ばれて市長になったという市長の職務としては、やはり岐阜市の将来のためにどうすべきかということで、いろんな批判を受けながらも後をしっかりしていかなければいけないということで、現在はやめませんと、そういった市政を刷新するという任務を果たしてその暁というのは未来のことでございます。現在はそういったことは考えていないということで、現在を考えておるということで申し上げておるところでございます。
〔私語する者あり〕
森川さんについて、世話になったかということでございますが、選挙のときにはああやって出陣式に女性代表として応援をしていただきました。そのほかは、市政については女性共同参画とか、ボランティアとかいろんな面でお世話になっておるわけでございまして、これは市長として、あるいは
浅野個人として世話になったというわけではございません。市政のために世話になっておった人でございます。
〔私語する者あり〕
そういった意味で、私情的なもんでなしに、これからの市政をつくるには一番適した人だと思って、森川さん自身もそれじゃあ新しい岐阜市をつくるためにお手伝いさせていただきますとおっしゃっていただいたから、選任したということでございます。
〔「議長、33番」と呼ぶ者あり〕
27:
◯議長(堀 征二君) 33番、
堀田信夫君。
〔
堀田信夫君登壇〕
28: ◯33番(
堀田信夫君) 選挙戦では、つまりはわざわざ休みの日にお出かけいただいて、激励のあいさつを受けたわけですから、市長もおっしゃったようにお世話になったわけですよ。
〔私語する者あり〕
だから、今問題になっているのは役所ぐるみの選挙、これが明るみになった。この背景には、この間市長がなさってきたと思われる情実人事があることも指摘されているとおりです。教え子であるとか、高富街道筋の人事であるとか、言われたとおりです。
〔私語する者あり〕
市民信頼回復という言葉の根も乾かぬうちに、選挙でお世話になった方を人事のかなめに据える、この厚かましさは何なのか。あいた口がふさがらないというところです。体質が厳しく問われていると、市長、今し方答弁されたばかりでありますが、全くその体質を変えようとしておられないわけです。市民感情逆なでこの上ない話と言わざるを得ません。市長選挙をやり直し、正々堂々、清く正しい選挙戦を行って選ばれた市長によって助役は選任されるべきであろう。
収入役でありますが、辞意を表明されたその理由を伺いましたところ、これは市長室長に伺ったところですが、私は直接責任がないが、三役として市長を十分支えられなかったという理由と伺いました。3月議会で御本人は職員を管理監督する立場にない旨明確に語っておられたわけでありますが、今回の対応というのはなかなか思いっ切りがよい。若干新聞紙上で伝えられているような危なっかしさはあったようでありますが、大筋、この収入役の態度と市長、あなたの態度には大きな開きがある。一心同体となって仕事を進めてきた相棒が逮捕される、あるいは身を引かなくてはならない、さらに、多くの職員が不安と動揺をもたらしている。すべては市長、あなたの選挙が引き起こしたものであります。痛みを感じないのかと言わざるを得ません。いやしくも教育者、柔道でフェアなスポーツマンシップを養ってこられた方ではないのか、市長、あなたの人格が今問われている。出直しの選挙を行うこと、それが市民信頼回復の第一歩であり、また、そのためにあなたが辞表を提出することが一番の花道だと申し上げておきたいと思います。
〔私語する者あり〕
29:
◯議長(堀 征二君) 以上で質疑を終結します。
お諮りします。これら2件については、常任委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
30:
◯議長(堀 征二君) 御異議なしと認めます。よって、これら2件については、常任委員会付託を省略することに決しました。
これより討論を行います。
これら2件について討論を許します。討論はありませんか。
〔「議長、22番」と呼ぶ者あり〕
31:
◯議長(堀 征二君) 22番、大須賀志津香君。
〔大須賀志津香君登壇〕(拍手)
32: ◯22番(大須賀志津香君) 日本共産党を代表いたしまして、第60号議案助役選任の同意方についての反対討論を行います。
今回の市長選挙をめぐっての一連の選挙違反、そして市長自身の後援会会計の裏金処理や100万円の商品券問題などで今岐阜市民の怒りと不信は頂点に達しています。今の時点でまずやらなければならないことは、
浅野市長が速やかに辞任をすること。そして、クリーンな出直し選挙を行うことであります。ルール違反で手に入れた市長のいすに座った方が市役所要職の選任をする資格があるのでしょうか。さらに、加えますなら全国にも恥ずかしい違反選挙を行っていながら、その候補者を堂々と推薦した方をもってくるというのは、市民感情を逆なでしたものと言わざるを得ません。私どもは助役の選任は市長選挙をやり直した上で新しい市長が選任し、名実ともに刷新を図るべきと考えます。が、どうしても今の時期に後任人事を行うとするならば、せめてさきの市長選挙で表立って自分を応援した人は対象から外すべきであります。我々は今回推薦されている方の人物評価をしようというのではありません。むしろ、女性の団体の中で活動された経験などにも期待したい気持ちも持っております。しかし、今回の人事は通常とは違い選挙違反の末のことであるというのが一番の問題であります。少なくとも今市民の思い、これはすなわち市長は即刻やめてほしい。市役所幹部は
浅野市長と縁のない無色透明な人にやってほしいというものを酌むのであれば、どこから見ても選挙とかかわり合いのなかった人を選任することであります。今の答弁でもわかりますように、出陣式で堂々と市長を推薦された方では刷新、新しい風と言いながら、ここへ来てもやっぱり自分を守ろうとしていると言われても仕方がありません。市長はこの間市民の声を何よりも大切にすると言ってこられました。辞任もしないでこの時期に自分を推薦した人を助役に選任するということは、とてもこの市民の声に謙虚にこたえているとは思われません。
以上の理由により、第60号議案、
事務助役の選任には同意できない旨申し上げ討論といたします。
以上です。(拍手)
33:
◯議長(堀 征二君) 以上で討論を終結します。
これより採決を行います。
まず、第60号議案を起立によって採決します。
森川幸江君を助役に選任するについては、これに同意するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛 成 者 起 立〕
34:
◯議長(堀 征二君) 起立多数であります。よって、森川幸江君を助役に選任するについては、同意と決しました。
次に、第61号議案を採決します。
山田多聞君を収入役に選任するについては、これに同意するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
35:
◯議長(堀 征二君) 御異議なしと認めます。よって、山田多聞君を収入役に選任するについては、同意と決しました。
この際、玉井康弌君からごあいさつがあります。
〔玉井康弌君登壇〕
36: ◯収入役(玉井康弌君) 退任に当たり一言ごあいさつを申し上げます。
市長が人事刷新ということで市民の皆様方の信頼を回復するということを言われました。それを受けまして、任期半ばでございますが、退任を決意いたしました。
昭和33年に奉職、市立図書館を皮切りに収入役まで43年間、多くの人に支えられましていろいろな仕事をさせていただきました。教育委員会では児童の急増に伴う小中学校の分離新設、校舎の増設等の仕事を朝から夜中まで用地買収等に走り回りましたし、中央卸売市場場長のときには仲卸棟の建設、生活環境部長の2年間は羽島郡4町との一部
事務組合の焼却場の建設、東部クリーンセンターの建設、北野阿原沖の最終処分場の建設で地域の方々の御理解を得るためにおしかりを受けながらも昼夜を問わず日参して御理解を得、建設にこぎつけ、その間に斎苑の建設もありました。企画部長時代には第4次総合計画の策定にも携わらせていただきました。
今回の選挙につきましては、市長は我々職員に対し常々地方公務員としての自覚を持ち、みずから厳しく律し行動するように言われておりましたし、選挙の前には再三再四公明正大にと言われていたにもかかわらず、今回このような事態を引き起こしましたことで市長の身近にいて市長の人柄をよく知る私には市長の心中が痛いほどわかりますがゆえに、私たち身近にいる者の責任であると厳しく受けとめ、反省いたしており、市民の皆様には深くおわびを申し上げます。市長に対してもまことに申しわけなく思っております。
今後市長は、職員とともに人事を刷新して市民の皆様の信頼を回復すべく努力を傾注していくと表明をされております。動揺はあっても行政の停滞は許されません。職員一丸となって市民の期待にこたえ、平常業務をまじめに遂行し、職務に専念することが信頼を回復する道であると考え、公務員倫理の確保を第一とし、全体の奉仕者としてモラールを低下させることなく市政の推進に努力をしていただきたいと願っております。
私も岐阜で生まれ、岐阜で育ち、岐阜を愛することは人後に落ちません。今後は市役所の職員としてではなく、外から市役所を支え、岐阜市の発展に生ある限り尽くす所存でございます。議員の皆様方には一方ならぬ御厚情を賜りました。厚く御礼を申し上げます。
最後になりましたが、岐阜市の限りない発展と議員の皆様方の今後のますますの御活躍と御多幸を御祈念申し上げまして、あいさつといたします。長い間ありがとうございました。(拍手)
〔私語する者あり〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━
第5 報第4号
37:
◯議長(堀 征二君) 日程第5、報4号を議題とします。
─────────────────
〔報 告 書 掲 載 省 略〕
─────────────────
38:
◯議長(堀 征二君) 本件に対する提出者の説明を求めます。市長、
浅野 勇君。
〔
浅野 勇君登壇〕
39:
◯市長(
浅野 勇君) 専決処分事項の説明をいたします。
報第4号につきましては、地方税法の一部改正に伴い企業の再編に伴う法人市民税の申告納付の計算方法や固定資産税及び都市計画税の被災住宅用地にかかわる特別措置などについて、準則に基づき岐阜市市税条例の一部を改正したものであります。よろしく御審議の上、御承認くださるようお願い申し上げます。
以上でございます。
40:
◯議長(堀 征二君) この際、しばらく休憩します。
午前10時57分 休 憩
━━━━━━━━━━━━━━━━━
午前11時23分 開 議
41:
◯議長(堀 征二君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
本件に関する質疑の通告はありません。
お諮りします。本件については、常任委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
42:
◯議長(堀 征二君) 御異議なしと認めます。よって、本件については、常任委員会付託を省略することに決しました。
本件に関する討論の通告はありません。
これより採決を行います。
報第4号を採決します。
本件については、これを承認するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
43:
◯議長(堀 征二君) 御異議なしと認めます。よって、報第4号については、これを承認することに決しました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
閉 議 閉 会
44:
◯議長(堀 征二君) 以上で今期
臨時会に付議された事件はすべて議了しました。よって、本日の会議はこれで閉じ、平成13年第2回岐阜市議会
臨時会を閉会します。
午前11時24分 閉 会
〔閉会後、森川幸江君及び山田多聞君から次のようなあいさつがあった。〕
45: ◯(森川幸江君) 森川幸江でございます。ただいまは私の助役選任につきまして御同意いただきまして、ありがとうございました。
私は行政経験も全くございません。また、何ら力も持ち合わせておりませんけれども、こういう市役所、市民の皆さん方の信頼回復のために
浅野市長の補佐役として精いっぱい仕事をしたいと、このように考えております。どうぞ議員の先生方の御指導よろしくお願いいたします。(拍手)
46: ◯(山田多聞君) ただいまは収入役に御選任を賜りまして、ありがとうございました。非常に経済環境が厳しい中、また、岐阜市におきましても非常事態の中、岐阜市民の生活向上のため、また、市民からの信頼回復のため全力を挙げてまいりたいと存じます。また、おごることなく、へつらうことなく、淡々と岐阜市発展のために尽くさせていただきたいと思います。どうかよろしくお願いを申し上げます。(拍手)
岐阜市議会議長 堀 征 二
岐阜市議会議員 村 瀬 正 己